阿仁根子

根子のこと

About Us

船橋 陽馬 (写真家)

1981年男鹿市(旧若美町)出身。高校卒業後、上京。東京、名古屋、ロンドンの花屋に勤務し、2009年帰国後、多摩美術大学に入学。在学中よりフォトグラファー・神林環氏に師事。大学卒業後独立。2013 年、マタギの発祥地、そして根子番楽で知られる北秋田市阿仁根子集落に住み、マタギの文化、山間部の人々の暮らしを記録し続けている。秋田県庁発行フリーマガジン「のんびり」、ANA 機内誌「翼の王国」、みずほ総合研究所発行「Fole」、青森県庁発行「青森の暮らしぶりを訪ねる旅」などの雑誌媒体、秋田県庁ウェブマガジン「なんも大学」、秋田公立美術大学の大学案内、同校附属美術学院の講師、高橋優AMCFガイドブックなど、県内外の自治体や企業を主なクライアントとしている。2015 年、居住地の北秋田市阿仁に「根子写真館」をオープン。

暮らしの再考

根無草のような20代を経て、ずっと考え続けていた「暮らす」ことの意味。自分らしい暮らしとは。生きる強さとは。何気ない日常をどれだけ充実した時間に昇華させることができるか。生まれ育った秋田の内陸の土地に、追い求めていた理想郷があるとは思いもしなかった。マタギから培われた知恵、番楽がもたらすコミュニティーの誇り。雪深く命懸けで生きてきた僻地だからこそ、大切に守られ続けてきた「暮らし」がここにはあった。集落150人みんなの顔が分かる。亡くなる方がいれば手を合わせに行き、生まれる子供がいればみんなで祝う。そんな当たり前のこと全てが愛おしい。100年先の根子の未来を、集落みんなで暮らしながら共に考えていきたい。

根子の本

澁谷デザイン事務所の澁谷さんと共に制作した根子集落を題材にした「根子の本」。長男風曉(ふうと)が誕生した時、たくさんの集落の方々からもご祝儀を頂いた。香典返しを渡した時の渡部博義さんが言った言葉が今でも頭から離れずにいる。「うちの孫みてえなもんだ」他所から来た自分にとって涙が出るほど嬉しかった。その博義さんは里帰り出産でまだ根子に戻る前、突然亡くなられた。風曉の顔も見せれず申し訳ない気持ちと、それでもその博義さんの言葉を胸に、今抱いているこの集落への感謝を何か形にしたい。その相談を澁谷さんに伝えたところ、二つ返事でご快諾頂いた。3年がかりでようやくできた根子への愛、そして根子の伝えたい素晴らしさが凝縮した渾身の一冊。

勝手に宣伝組合 著 2016年発行

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